「えっ‼行くしっ。なんで歩舞ったらいい子ちゃんになってんのォ～っっ!?」

「部屋長ですカラ♪」

「部屋長も愛に生きなきゃ～。歩舞は輝空くんのこと好きなんでしょ？告白とかしないの？」

「告白!?……うーん……まだ今の関係でもいいかなぁ……」

寧音は物足りなそうにわたしを見る。

「歩舞は安心しすぎ。そんなゆったりしてて輝空くんに彼女が出来たらどーするのっ」

……えっ
少し言葉がつまったけど──輝空くんに彼女？

「なんだか現実味わかないや」

そんなわたしに寧音は呆れた様子だ。

「はぁ～。まぁ、歩舞らしいね。
あたしは歩舞を応援してるんだからね‼ちょっとは頑張りなさい」

胸を張って言う寧音がなんだか笑えて、わたしはサンキュと返事をしてピースをして見せた。