「普通に興味はあるけど あんたみたいに独学で勉強するほど好きじゃない。」




冷たい言葉で返してくる ちーちゃん。

相変わらずツンデレなのか何なのか長年幼馴染みを続けているあたしでも未だに ちーちゃんについて知らないことが多い。




「あっ!ちーちゃん 今日の夜は暇ですか?」


「んーー、悠貴とバスケするから無理。」


「相変わらず、ちーちゃんはブラコンだね。悠貴君にばっか ちーちゃん取られてる。」




悠貴君はちーちゃんの2つ年下の弟でバスケ部のエース。

顔はカッコイイというよりカワイイ。


世間でいう美男子。




「で、今夜何かあるわけ?」


「今日はとても星が綺麗なの! あ、来月だったらね オリオン座流星群だね!」


「あんた 本当に数学以外はオールマイティーだよね。でも 他の教科は独学か。

私、ある意味 さくらのこと凄いと思うよ。」




…?!

滅多に人を褒めない ちーちゃんがあたしを褒めてくれた。

明日、大嵐が来るんじゃないの?!




「やっぱり ちーちゃん好きぃーーーっ!」


「なに、気持ち悪い。少し褒めただけで舞い上がらないで。」




やっぱり、ちーちゃんはツンデレさん。
動物に例えると確実にニャンコだね。