その甘い声は私だけに。



「玲翔」

「え?」

「俺の名前」

「あ、あぁ…」



急に名前言うからびっくりしたぁ
なんかこの人、無愛想だな~
だけど相変わらずイケメンさんで。
鼻高いし肌綺麗。もしかしたら女の私よりも綺麗なんじゃない?
目も2重でこの人の目ってなんか吸い込まれそう…。
でもお兄さんはあんなに優しかったはずなのに、同じ兄弟でも全然違うな…。
私この人苦手かも。


「は?苦手?」

「え?」

「ははっ琴子ちゃん面白いね笑 心の声漏れてるよ」



お兄さんに言われてハッとした。
やばっ!ただでさえ睨まれてたのにもっと睨まれてる。
どうしよう!私のバカ!


「へぇーこの俺様に向かって苦手とはいい度胸じゃねぇか」

「いや、それはその…」

その玲翔という人は立ち上がり私に向かって歩いてくる。それと同時に私は1歩ずつ後ろに下がっていく。


「玲兄女の子から苦手なんて言われるの初めてじゃない?笑」

「晶翔黙れ」

「覚えとけよ」

「すみません…」

「こら、玲翔!琴子ちゃんはこれから家族になる人なんだぞ!いじめるな!」


真哉さんに言われて玲翔という人は舌打ちをしながらしぶしぶソファに座った。
はぁ助かった。怖くて謝ることしかできなかった。