その甘い声は私だけに。



「す、すみません」

「琴子ちゃんどうしたの?」

「あのお手洗いに行きたいんですけど…」

「あー行っておいで。そこの突き当たりを右に曲がったところにあるから」

「ありがとうございます!」

「俺たちはこの部屋にいるからね」

「はい!」

そう言って私はトイレに行く。
緊張しすぎてトイレに行きたくなっちゃった。来てすぐトイレなんて失礼だったかなって色々なことを考えていると…

「きゃーーーーー!!!」

え?お母さん?

「かっこいいじゃない!!何この子達!」

え?かっこいい?何が?
この子達?
すっごく気になる!!!

私は急いでトイレを済ませてさっき真哉さん達が入ろうとしていた部屋を探した。
だけど、迷子になりました。
家広すぎだよ~って思っていると、

「琴子ちゃん?」

「あ!真哉さん!」

「ごめんね、遅いからトイレまで言ったらいなくて迷ってると思って」

「すみません、迷子でした」

「ごめんね、迷子にさせちゃって。じゃあ行こうか、息子が待ってるよ琴子ちゃんのこと」

「は、はい!」


わざわざ探しに来てくれるなんて本当に紳士なんだな~真哉さんって。
それより私待たせちゃってた!?
申し訳ない…
あー緊張して心臓バクバクだよ~!
どんな子なんだろ。
弟なんて初めてだからな~ちゃんと仲良くなれるかな??