未だに言い争いを続ける2人にため息をつきながらも・・・苦笑いを浮かべるリオとクロムなのでした。

「2人とも!早く出口に行こうよ!」

「先に行っちゃうよ?」

「え!待ってよ、リオ!クロム!」

「・・・・やれやれ」
グリーンラビリンスからしばらく歩いていると・・・何かの匂いを感じたクロムがリオの肩から降りて駈け出していきました。

「クロム!?どうしたの?」

「匂いがするんだ・・・」

「匂い?」
クロムが同じようにフラワーも花をクンクンと鳴らすと、かすかに花の香りがただよってきました。

「・・・花の匂いがする」

「黄玉、フラワー、クロムを追いかけよう!見失っちゃう!」

「う、うん!」

「分かったわ!」
先を走って行くクロムを3人で追いかけて行くと、だんだんと香りが強くなっていき・・・そこには色様々な花が咲いている花畑に着きました。

「やっぱり花の匂いだった・・・。」

「・・・ハァ、やっと追いついた。」

「クロムってば足早すぎ・・・」

「フラワーってば運動不足?」

「うるさいわよ!」

「フラワーは昔から足遅かったよね?」

「ちょっと!そこは内緒にしててよ!!」

「まぁまぁいいじゃない、足が遅くたって」

「リオ・・・泣」

「リオも足遅いものね。」

「おうぎょく~~~!!」
フラワーを助けようとしたリオでしたが、黄玉に上げ足をとられクロムと黄玉から言葉の暴力らしきものを受け・・・涙目になりながらプルプルと震えていました。

「2人ともそんなところにいないで、折角の花畑だからここで休憩しようよ。」

「良い提案ね、クロム」
リオたちは、見つけた花畑でしばらく休憩することにしました。みんなそれぞれの場所で・・・。

「ん~いい天気・・・・zzzzz」
黄玉は木陰で一休み。

「うわー!見たことない花がいっぱい!」
リオは花畑の中で珍しい花を摘んでうっとりしたり。

「きゃー、やっぱり私のジャンプより高い花はないわねー!!」
フラワーはリオの周りで駆け回ったり、花の中で転がったりして存分に遊んでいました。
そして、自分のジャンプより高い花が無いことが分かると、身体を思いっきり伸ばしてリラックスをしました。
そのころクロムは・・・・?

「こんなに広い花畑があるなんて知らなかった・・・。」
サワサワサワ・・・・・
木々がこすれる音を聞きながら、探索してみるとわき道を見つけることが多くなりどこまで進めるのか確かめてみることにしました。