結衣の担任の谷川と晴輝の担任の天野も加わう、話し合いがはじまった。
谷川は、ぽっちゃりした50代ぐらいの男性教師だ。
天野は、20前半の担任をもったばかりの若い男性教師。
生徒指導の赤田先生が話を進める。
赤田「噂はある程度耳に入っているわ。まず昨日、何があったのか、2人の口から話してほしてちょうだい。」
晴輝「簡潔に言いますね。女子トイレから、悲鳴が聞こえて、俺はすぐに綾瀬さんのもとへ駆けつけました。綾瀬さん、同じクラスメートの女子にいじめられてたんです。俺は、そんな綾瀬さんをみて、思わず外の景色へと連れ出してしまいました。勝手なことをしてしまいすみませんでした。迷惑かけたし、心配もかけたかもしれませんけど、でも俺は後悔はしてません。」
赤田「なんで、いじめのこと、先生に報告しなかったの?」
晴輝「俺から言いますね。生徒が先生に言わないのは言えないんじゃないですか?そもそも、先生にいじめられたと言ったとしますよね?俺からすると、言ったところで相談したところで、すぐにいじめは解決しますか?と思っちゃうんですよね。すぐに解決するなら、とっくに言ってます。それに、いじめがあることを見てみぬふりをする先生もいるから、生徒は余計苦しんでるんじゃないですか?谷川先生もその1人ですよね?」
赤田と天野は、谷川の方へ顔をむける。
谷川「おい、何いってるんだ?」
赤田「谷川先生、本当なんですか?いじめがあることを知ってたんですか?」
谷川「いや、知らなかった。昨日、噂ではじめて聞いた。」
晴輝「じゃあ、何で昨日綾瀬さんの両親にいじめのこと言わなかったんですか?隠してましたよね?綾瀬さんのご両親、俺達が話すまで知らなかったんですよ。」
谷川「‥」
晴輝「先生、俺らは授業も大事です。学校へ勉強しにきてる訳ですから。だけど、勉強以上に何よりも俺らに大事なのは、人間としての生き方だと思います。大人になっても世の中を渡っていけるように、困らないように、それを、先生方に教えてほしいんです。人を思いやること、人に優しくすること。教師である先生方がお手本見せてください。生徒は見てます。大人の歪んでる姿もきちんと。生徒は、授業だけ教える先生よりも、不器用でも俺たちに寄り添い真剣に向き合ってくれる先生についていきます。」
天野「…そうだよな。空風のいってることは、わかる。俺達、教師は生徒のお手本になる行動をしないといけない立場だよな。空風の話したいことは理解した。話してくれてありがとう。今度は、綾瀬さんの口から色々聞きたいな。言いにくいことかも知れないけど、話せるかな?もしこの場で言えなければ、同じ女性の赤田先生と2人の方が話しやすいか?」
赤田「そうですね、綾瀬さんどうする?」
綾瀬「……」
綾瀬は下を向いてしまった。
すると、隣で晴輝が制服のポケットから、こっそり紙をだしてペンで書きはじめた。
谷川は、ぽっちゃりした50代ぐらいの男性教師だ。
天野は、20前半の担任をもったばかりの若い男性教師。
生徒指導の赤田先生が話を進める。
赤田「噂はある程度耳に入っているわ。まず昨日、何があったのか、2人の口から話してほしてちょうだい。」
晴輝「簡潔に言いますね。女子トイレから、悲鳴が聞こえて、俺はすぐに綾瀬さんのもとへ駆けつけました。綾瀬さん、同じクラスメートの女子にいじめられてたんです。俺は、そんな綾瀬さんをみて、思わず外の景色へと連れ出してしまいました。勝手なことをしてしまいすみませんでした。迷惑かけたし、心配もかけたかもしれませんけど、でも俺は後悔はしてません。」
赤田「なんで、いじめのこと、先生に報告しなかったの?」
晴輝「俺から言いますね。生徒が先生に言わないのは言えないんじゃないですか?そもそも、先生にいじめられたと言ったとしますよね?俺からすると、言ったところで相談したところで、すぐにいじめは解決しますか?と思っちゃうんですよね。すぐに解決するなら、とっくに言ってます。それに、いじめがあることを見てみぬふりをする先生もいるから、生徒は余計苦しんでるんじゃないですか?谷川先生もその1人ですよね?」
赤田と天野は、谷川の方へ顔をむける。
谷川「おい、何いってるんだ?」
赤田「谷川先生、本当なんですか?いじめがあることを知ってたんですか?」
谷川「いや、知らなかった。昨日、噂ではじめて聞いた。」
晴輝「じゃあ、何で昨日綾瀬さんの両親にいじめのこと言わなかったんですか?隠してましたよね?綾瀬さんのご両親、俺達が話すまで知らなかったんですよ。」
谷川「‥」
晴輝「先生、俺らは授業も大事です。学校へ勉強しにきてる訳ですから。だけど、勉強以上に何よりも俺らに大事なのは、人間としての生き方だと思います。大人になっても世の中を渡っていけるように、困らないように、それを、先生方に教えてほしいんです。人を思いやること、人に優しくすること。教師である先生方がお手本見せてください。生徒は見てます。大人の歪んでる姿もきちんと。生徒は、授業だけ教える先生よりも、不器用でも俺たちに寄り添い真剣に向き合ってくれる先生についていきます。」
天野「…そうだよな。空風のいってることは、わかる。俺達、教師は生徒のお手本になる行動をしないといけない立場だよな。空風の話したいことは理解した。話してくれてありがとう。今度は、綾瀬さんの口から色々聞きたいな。言いにくいことかも知れないけど、話せるかな?もしこの場で言えなければ、同じ女性の赤田先生と2人の方が話しやすいか?」
赤田「そうですね、綾瀬さんどうする?」
綾瀬「……」
綾瀬は下を向いてしまった。
すると、隣で晴輝が制服のポケットから、こっそり紙をだしてペンで書きはじめた。
