「俺、颯汰(そうた)って言います。27歳です」 「うち、蓮(れん)。今年、30」 「先輩っすね」 「三歳差なんて、変わんないよ」 アハハと笑う 「だから、敬語無しね」 「了解です」 「はいっ、敬語」 「急には無理」 星を眺める事なくビールを開ける 住宅街の灯りは次第に消えていく 名前を交換しただけ お互いの詮索はしていない それがなんだか心地よい