初恋はレモンのかおり


花と出合ったのは小学校1年生の頃。
出席番号が近かったのもあり、入学式の時に花から声をかけてくれた。
内気でクラスに馴染むのが苦手なワタシの手を引っ張っていつも中に入れてくれる。
今の私がいるのは、花のおかげだ。

「すず、そろそろ行かなきゃまずいかも!」

「嘘っ!もうこんな時間…。」

「ほらっ。もたもたしない!鞄持って!」

ばたばだと出ていく花を見て私も急いで家をを出る。

電車の時間まで残り5分。

「はなー!走れば間に合う時間だけど大丈夫かな?」

「間に合わせるしかないでしょ!」

全速力で走りだした花を必死に私は追い掛けていく。


もしかしたら今日、あの人に会えるかもしれない。

この胸のドキドキはきっと走ってるからだ。

そう自分に言い聞かせないと、どうかしてしまいそうまった。