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 「あと一時間乗り切れば終わる~」



 「絶対寝るよ~……」



 五時間目が終わった放課。


 クラスメイトたちの雑談を聞き流しながら、私は梶木くんのほうを見る。


 土曜日には聞けなかったけど、今日は絶対、返事を聞きたい。


 私は机に手をついて立ち上がる。



 「……あっ」