腰に手をあてておどける梶木くんに、あははっ、と吹き出す。 あっ、会話、ちゃんと続いてる…… 「お手並み拝見~っと。コーヒーカップ、行きますか!」 地図の方向を確認してから歩き出す。 笑顔で話しかけてくれる梶木くんに、私も笑顔で応える。 沢村くんの言葉がなかったら、私は、ここまで行動できていなかったんだろうな。 私は少し、沢村くんのことを思い出した。