沢村くんは私と少し距離をおいたところに座ると、お弁当を広げ始める。



 「あのっ」



 私は持っていた箸を置いて、沢村くんの方を向く。



 「私、沢村くんのお陰で、告白する勇気が出た。……なんか、有り難う」



 沢村くんの方を見ると、視線を斜め下に落としてはにかんでいた。



 「告白、するんだ?」