限られた桜の中、君に恋をした。


その人も目の前にいる私に気づき不思議そうに首を傾げている。


「あれ?見かけない顔ですね」


幼さを残した綺麗な顔立ちとは裏腹に少し低くて穏やかな声が耳に届く。


穏やかな声にボーっと見惚れていたのもつかの間、


私は不意に男の人の服装に違和感を覚える。


男の人が身に包んでいる着物……、


腰の所にささっている刀…。


まるで時代劇の人みたいだ。