限られた桜の中、君に恋をした。


後ろから誰かが歩いてくる足音がした。


振り返ろうすると、突然強い風が吹いて目の前の桜の木から花びらが散った。


「……っ」


その光景に目を奪われていると


散っていった花びらの向こうに男の人の姿が目に入った。


現れた人の姿に私は目を丸くした。


地味な色の着物を身に包み薄い茶色の髪に吸い込まれそうな茶色の目をしていて


びっくりするぐらい綺麗な顔立ちをしている。


腰には刀がささっていてまさに夢に出てきた男の人そのものだった。