目を覚ますと私は桜の木の下で倒れていた。


「んっ…?」


薄い目を開けると、自分が草の上に寝ていることに気づき急いで立ち上がる。


「ここどこ!?」


辺りを見渡すとさっきまでとはまったく違う景色が広がっていた。


見上げると目の前には満開の桜の木が立っている。


「え、この桜の木って…」


目の前にある桜の木は間違いなくさっき頭によぎったものだった。