その人に連れられて外に出ると目の前の景色に唖然とした。
薄暗い夜に時代を感じさせるような木の建物が橙色の明かりを灯し並んでいる。
後ろを振り返るとさっきまでいた建物には『池田屋』という看板が掛けられていた。
「池田屋…」
その場に茫然と立ち尽くしていると
一緒に出てきた彼が池田屋の扉に手をかけ建物の中に戻ろうとした。
「あ…、待って下さい!」
気づけば思わず彼を呼び止めていた。
なぜかはわからないけどこの人をこのまま行かせてはいけない気がした。
でもその時、突然めまいに襲われ私は意識を失った……。
