円華をタクシーに乗せて、30分程で海斗の家に着く。タクシーの中で、海斗の肩にもたれて眠っていた。


「円華さん、ほら着いたぞ!タクシー降りて」
支払いを済ませ、マンションのエレベーターに乗せる。

5階に止まり、海斗の部屋へ円華を入れる。
「円華さん、着いたぞ」
「ここどこ?」
「俺の家」

寝ぼけている円華。海斗のベッドへ寝かせる。自分はソファへ行こうとしたら円華に手首を掴まれた。

「海斗行かないで。ここにいて......」
海斗はベッドに戻される。

円華が色仕掛けで攻めてきて、結局一夜を共にしてしまった。


朝になり、カーテンの隙間から陽がさす。
ベッドに行くと円華は、まだ寝ていた。


海斗は、上半身裸でベッドに座る。その重みで目が覚めた円華。


「おはよう、円華さん」
「おはよ、海斗くん」
円華は、海斗が上半身裸でいることにびっくりした。

「海斗くん、なんで裸?」
「昨日のこと覚えてないのかよ?」

「私、もしかして......」
「そうだよ。色仕掛けで攻められて、男が冷静でいられるわけないだろ」
「あちゃー、私なんてこと...」

「とにかく、なんか変わったことあったら連絡しろよ」
「分かった。今日は帰る」
「ああ、気をつけてな」
円華は、海斗の部屋を後にした。