偽物恋愛ーfake loveー

その日は夜遅いからってことで電話を切った。
そしてそのまま学祭当日を迎えた。


『なんか気分乗らないなあ。』
うちは家を出てポツリと呟いた。


『のりか。』
ビクッ
この声…


『とも…、お、おはよう!』
『はよ。_____なんか元気なくね?』


『そ、そうかな。』
うちはできるだけ明るく言った。


『ん、あんま無理すんなよ。』
そう言ってうちの頭にポンと手を置いた。


『うん…』
そんなに優しくしないでよ…