家に着いてから私は一目散に兄の部屋に向かった



「兄様!」



「どうした?笑梨、そんな慌てて」





そんなことどうでもいいのよ



「兄様、葉山学園にいる時私の話を誰かにした??」




「笑梨の?………ああ、したな。吏諳に、どうかしt………ああ、そういう事か。悪かったな、大変だったろ?」




ええ、とっても


と言いたいところだけどもう終わったことだし




「ううん、もう大丈夫!ごめんね兄様、勉強の邪魔をして…」



気にすんなと言ってくれた兄様にありがとうと言って部屋を出て私はピアノの前に座った