「将来の夢って何?」
そう聞かれて葵はとっさにこう答えた。
「魔法が使えるようになること!」
「葵………、まだそんなこと言ってんの??もう高校生なんだからそんな夢諦めなよ」
そう斎藤咲舞(サイトウエマ)から言われ、葵はプーっと頬を膨らました。
「夢だからいいじゃん!!」
咲舞とは小学校の頃から同じ学校で葵の唯一無二の友達だ。
話は戻るが、葵だってこの夢は現実&科学的に叶わないことは承知している。
ただ一瞬の奇跡を願っているのだ。
咲舞から言われるのは慣れているから、葵は開き直って今でもこの夢を追い続けている。
ピンポンパンポーン
『1年2組七瀬 葵!支給職員室まで来い!!1分
以内にこないとお前の秘密をばらすぞ!!』
「ひゃぁああぁ!!!やばいっっっ!!呼ばれてたんだ!行ってくる!!」
そう言っていそいで葵が職員室に向かってる時クラスの中である噂が立っていた。
