自分の走る音と同じテンポで走る音がもう一つ。
後ろを振り向くと…



『な、なんで付いてきてるんですか!』
『いや、一緒に行こうと思って』
『だからなんで付いてきてるんですか!』
『んじゃあマンションの下で待ってればいい?それか君の部屋の前に』
『そういう問題じゃない!』


なんて事があって…
大学が終わった後、彼はマンションの前で待っていた。ニコニコの笑顔でお帰りなさい、と。