「萌ー!」

「彩菜!おはよう!」

「吹部入る?」

「彩菜も吹部なの?私も」

「やったー!!萌と同じだ」
彩菜はぴょんぴょん跳ねていた

久しぶりにみる彩菜の喜んだ姿を見ると
こっちまで嬉しくなってきた

「引退するまでよろしくね!」

「もちろんだよ!そうだ!放課後クレープ食べに行かない?」

「うん、行こ」

そんな他愛もない話をしながら笑いあった

ーーーこうやって彩菜と笑いあったの
いつぶりかな?

そしてどこか切なかった



いつかこんな思い出も泡のようにふとしたきっかけで弾けて跡形もなく消えるんだ

だって………………

ーーついさっきまでそうだったし