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『おばあちゃん!』

「来るな!気持ちの悪い化け物っ。」

父からだけではなかった。

唯一の味方であった祖母も、本当は私を毎日、毎日毎日虐めていた。

すべては偽りの日々。

「その髪…私は大嫌いだね。」

その言葉がきっかけで

私は自分に魔法をかけた。

髪はストロベリーブロンドで、誰もが嫉妬するような美しい色だった。

目は幸い父とおなじ、紀州茶色で、その色と同じ色の髪にすることにしたのだ。

奇妙な力も、そして辛い記憶もすべて髪を目と同じ色にする魔法をかけた時に封印した。

『おばあちゃん、
これで私を愛してくれる?』

「ひっ、化け物!!」

『ふふっ喜んでくれて嬉しいな。』

祖母の言葉はすべていいように思えた。

魔法の力なのに…ばかだよね。