天使と悪魔の子

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『ふぅ…』

深呼吸をしてインターホンの前に立った。

あっという間だ。

彼女は何を語るのだろうか。

「もしもの時は僕が食べようか?」

『…縁起でもないこと言わないの。』

最も、エルならしかねない…。

『行くよ。』

ーカチッ ピンポーン

「はい」

誰かも確認せず彼女は出てきた。

誰かわかっていたのか、そう、今はまだ私の母親の彼女が出迎えた。

「どうぞ上がって」

弱々しく笑う彼女に少し胸がざわついた。