ーメキメキ
ふと地面が割れる音が聴こえた。
思わず下を見るが暗すぎて何も見えない。
しかし、冷たいものが靴に染みだしているのを感じた。
まさか
窒息させる気か……!
私殆ど人間だから死んじゃうんだけど……
思わず冷や汗が出てきた。
『“光よ”』
小さな光を作って空間を照らす。
やっぱり、水だ!!
私は空中に浮いてから銃で撃つ。
『“凍れ”』
ーピキピキピキ
なんとか水は抑えた。
でもどうやってここを……
ーバリンッッ
『えっ』
凍らせたはずの水が弾けて更に勢いを増し迫ってきた。
全部凍らせた筈なのに…
どうする
美影
どうする…
『うわっ』
ついに身体が浸かってしまった。
どうするもなにも…
全部凍らせたはずの水が止まらなかったってことは外に通じてるんだ。
めいいっぱい息を吸い込んで水を掻く。
何処だ
何処か出口は……!!

