俺がこっち帰って来たのって2年ぶりかも…
もしかする俺の部屋が無いかも知んない!

部屋の前までくると、妙に緊張する。

深呼吸を数回してから中に入った。

あっ、あの頃とそのまんまだ……。

懐かしい…。

俺と姉貴が喧嘩して穴を開けた壁。

こっちは、葵が小さい時に落書きをした跡。

どれも懐かしい…。

「母さんがいつでも夏樹が帰って来れるようにそのまんまにしてるんだよ!私の部屋も……」
後を振り返ればドアに体を預けてたっていた。