「雫君は、ひなちゃんが心配で来てくれたのよ?」 視線を私からしーちゃんにうつる 「そうなんだ。ゴメンね…部活もあるのに…」 しーちゃんは、サッカー部に主属している。 「気にしないで…ひーちゃん」 「ひなちゃん、もう一度熱計っておこうか」 体温計を受け取り、脇に挟んだ。 「夏樹に連絡入れておく?」 「ううん…」 しちゃ嫌だよ! 「そっか、分かった!」