一言声を掛けてから部屋の中に入った。


ベットにぐったりしている、ひなを見て葵は側に行き


「ひな、体起こすよ…」
と一言掛けてから、体を起こし背中をさする。


「ゲホッゲホッありがゲホッゲゲホッとう」
喋るのもやっとな、ひなを見ているのが正直辛い。



「美夏、兄貴に電話入れて…今から病院に連れて行くって…あ、後タクシーを呼んでおいて!」
次々と葵の指示が美夏に…。


「わ、分かった!!」


それだけ言うと、部屋を飛び出して行った。