ひなが病室を出てから、橋本さんや他の看護師さん達と一緒に探し回った!


この病院は無駄に広い…。


病院の中を全部回った時には30分も過ぎていた。


あの体じゃ…そう遠くには行けないはず…。


どこに行ったんだ?


俺がひなにずっと付いててやれば良かったんだ!


逃げ出すぐらい分かっていたのに……くっそ!!


ドン!!と壁に拳をぶつける。


人がいなかったため見られなくって良かった。


少しの間壁にもたれかかっているとPHSがなった。


《はい……》


《夏樹か?》


相手は、竜也からだった


《ひなちゃん見つけたぞ?》


《本当か!!》


《あぁ…中庭に》


《中庭?》


《今からそっちに…運ぶから》


《了解!ありがとう…竜也》