「雫、ご飯出来たよ~」 廊下からお母さんの声が聞こえる。 ひーちゃんを起こさないよう部屋を出てリビングに行 く。 机の上には盛り付けられたご飯や色とりどりのオカズが並んでいた。 『いただきます!』 ・ ・ ・ 「雫、勉強進んでるの? 受験生って自覚を持ちなさいよ?」 エスカレーター式の学校だから勉強する事はない。 だが、やらないとお母さんに怒られてしまう。 常に学年一位を取らないと気がすまないらしい。 それは、ひーちゃんも同じ。 「大丈夫だよ、ちゃんとやってる」