他の騎士たちが稽古をしているのを横目に、アデルはセドリックと向かい合った。
軽く小バカにされた気分でアデルはムッとしたまま、セドリックを睨みつける。
陽が少し西に傾き、訓練場には風が吹き始めていた。
セドリックの金色の髪と黒いサーコートの裾が、風になびいて揺れる。
ロングソードを身体の前で縦に構えたセドリックが、アデルの居構えにわずかな隙を見つけようと、蒼い瞳を細めている。
アデルがいつも相手にする練習相手とは、まったく違う空気が漂う。
アデルはいつも以上に神経を研ぎ澄ます。
しかし彼女は、一瞬感じた違和感に首を傾げた。
それと同時に、ライアンの『始め!』という合図が響き、アデルはハッとしてすぐに剣に集中する。
お互いの剣先を軽く弾かせて挨拶をしてから、アデルはセドリックの構えをジッと見据えた。
均整のとれた長身で、スラッとした身体。
背筋はピンと伸びて姿勢よく、気品が匂い立つようで、セドリックの剣構えは神の申し子のように美しい。
見慣れているとは言え、アデルも無意識にゴクッと唾をのんでいた。
しかし……。
やはりいつもと違う。
こうして向かい合った時に否応なく感じる、王家の人間が纏う圧倒的に強い獅子のようなオーラが、今日のセドリックからは伝わってこない。
アデルがそんな思考に囚われたのを見透かしたのか、セドリックは上目遣いでアデルを見据えた。
軽く小バカにされた気分でアデルはムッとしたまま、セドリックを睨みつける。
陽が少し西に傾き、訓練場には風が吹き始めていた。
セドリックの金色の髪と黒いサーコートの裾が、風になびいて揺れる。
ロングソードを身体の前で縦に構えたセドリックが、アデルの居構えにわずかな隙を見つけようと、蒼い瞳を細めている。
アデルがいつも相手にする練習相手とは、まったく違う空気が漂う。
アデルはいつも以上に神経を研ぎ澄ます。
しかし彼女は、一瞬感じた違和感に首を傾げた。
それと同時に、ライアンの『始め!』という合図が響き、アデルはハッとしてすぐに剣に集中する。
お互いの剣先を軽く弾かせて挨拶をしてから、アデルはセドリックの構えをジッと見据えた。
均整のとれた長身で、スラッとした身体。
背筋はピンと伸びて姿勢よく、気品が匂い立つようで、セドリックの剣構えは神の申し子のように美しい。
見慣れているとは言え、アデルも無意識にゴクッと唾をのんでいた。
しかし……。
やはりいつもと違う。
こうして向かい合った時に否応なく感じる、王家の人間が纏う圧倒的に強い獅子のようなオーラが、今日のセドリックからは伝わってこない。
アデルがそんな思考に囚われたのを見透かしたのか、セドリックは上目遣いでアデルを見据えた。
