ドア口に立ったセドリックは、アデルと同じ黒いサーコートを羽織り、腕組みしていた。
「? アデル、どうしたの? 昨夜捜索に借り出したせいで、怒ってる?」
セドリックはアデルの『入ってこないで』はサラッと無視して、皮のブーツに包んだしなやかな足を、ゆっくり室内に踏み入れてきた。
彼が一歩近寄るごとに、アデルは寝台の上で身を縮める。
「アデル……」
「こ、来ないでって言ってるでしょ!? レ、レディの寝所に入ってくるなんて、王太子のすることなの!?」
寝台のすぐ横に立ち、手を伸ばしながら背を屈めてアデルを覗き込もうとするセドリックに、彼女は上擦った声で叫んでいた。
そして、言ってしまった瞬間、アデルはハッと息をのむ。
セドリックはきょとんと目を丸くして、すぐにプッと吹き出した。
「レディって。今更、女性として扱ってほしいの?」
しかも、かなり酷いことを言う。
アデル自身、そう思って言葉を止めたものの、人に言われるのとはまた意味が違う。
アデルが顔を真っ赤にして、昨夜から抑えられない怒りに身体を震わせるのを横目に、セドリックは寝台の端に腰を下ろす。
アデルは彼の背で頭から毛布を被り、身体を丸め込んだ。
「? アデル、どうしたの? 昨夜捜索に借り出したせいで、怒ってる?」
セドリックはアデルの『入ってこないで』はサラッと無視して、皮のブーツに包んだしなやかな足を、ゆっくり室内に踏み入れてきた。
彼が一歩近寄るごとに、アデルは寝台の上で身を縮める。
「アデル……」
「こ、来ないでって言ってるでしょ!? レ、レディの寝所に入ってくるなんて、王太子のすることなの!?」
寝台のすぐ横に立ち、手を伸ばしながら背を屈めてアデルを覗き込もうとするセドリックに、彼女は上擦った声で叫んでいた。
そして、言ってしまった瞬間、アデルはハッと息をのむ。
セドリックはきょとんと目を丸くして、すぐにプッと吹き出した。
「レディって。今更、女性として扱ってほしいの?」
しかも、かなり酷いことを言う。
アデル自身、そう思って言葉を止めたものの、人に言われるのとはまた意味が違う。
アデルが顔を真っ赤にして、昨夜から抑えられない怒りに身体を震わせるのを横目に、セドリックは寝台の端に腰を下ろす。
アデルは彼の背で頭から毛布を被り、身体を丸め込んだ。
