セドリックの言う『プラチナブロンドの髪にエメラルドの瞳の姫君』など、どこをどう探しても見つかりっこないのを、夜の森に馬を走らせるアデル自身が一番よくわかっていた。
しかし、それを誰にも言い出せないまま、多くの仲間を夜中ずっと走り回らせてしまった。
アデルも疲労困憊だが、騎士仲間に申し訳ない。
そしてそれ以上に、馬で並走するアデルにまったく目をくれず、悲壮な表情で『姫君』を探していたセドリックに、彼女は心の底から憤っていた。
(本当に全然気付かないなんて。セディのバカ! 信じられない!)
アデルは毛布に顔を埋め込みながら、怒りを抑えられずにジタバタした。
「何が、『こんな美しいエメラルド色の瞳を持つ女性が、他にもいたとは』よ! 他も何も、それってどっちも私じゃないの。なのになんで……!」
無意識に心の叫びを口に出してしまいながら、アデルはギュッと唇を噛んだ。
昨夜、セドリックの隣で馬を走らせながら、アデルは必死に悔し涙を堪えていた。
しかし、朝になっても怒りは治まるどころか、セドリックに会ってしまったが為に倍増してしまっていた。
(昨夜の私には『僕の妃になってください』なんて言ったくせに。今朝の私には『勝負したい』だなんて。あんまりな扱いじゃない、それ!)
しかし、それを誰にも言い出せないまま、多くの仲間を夜中ずっと走り回らせてしまった。
アデルも疲労困憊だが、騎士仲間に申し訳ない。
そしてそれ以上に、馬で並走するアデルにまったく目をくれず、悲壮な表情で『姫君』を探していたセドリックに、彼女は心の底から憤っていた。
(本当に全然気付かないなんて。セディのバカ! 信じられない!)
アデルは毛布に顔を埋め込みながら、怒りを抑えられずにジタバタした。
「何が、『こんな美しいエメラルド色の瞳を持つ女性が、他にもいたとは』よ! 他も何も、それってどっちも私じゃないの。なのになんで……!」
無意識に心の叫びを口に出してしまいながら、アデルはギュッと唇を噛んだ。
昨夜、セドリックの隣で馬を走らせながら、アデルは必死に悔し涙を堪えていた。
しかし、朝になっても怒りは治まるどころか、セドリックに会ってしまったが為に倍増してしまっていた。
(昨夜の私には『僕の妃になってください』なんて言ったくせに。今朝の私には『勝負したい』だなんて。あんまりな扱いじゃない、それ!)
