マズい!と、アデルは身を竦ませギュッと目を閉じた。
ここで見つかったら、セドリックは先ほどの会話のままに、アデルを『不審な敵』として騎士たちに差し出すだろう。
そうなったら、仮面で顔を隠し通すことはできない。
身元がわかれば不審者と捕らえられることはないだろうが、仮面を着けてパーティーに紛れ込んだのがアデルだと、セドリックにバレてしまう。
しかし……。
騎士たちがバルコニーに踏み入るよりも一瞬早く、セドリックがアデルの身体を覆い隠すように抱き締めた。
「っ……!?」
そして、驚きで息をのみ目を見開くアデルに、更に被さるように顔を寄せ、彼女の可憐な唇に口付けた。
「セドリック王子っ……! あっ……!?」
バタバタと騒音のような足音を立て、バルコニーに駆け込んできた騎士たちが、みな一斉に素っ頓狂な声をあげた。
彼らの目の前では、王太子が仮面で顔を隠した姫君と熱い口付けを交わしている。
セドリックは、腕の中で固まっているアデルの唇に、何度か啄むような接吻を繰り返してから唇を離した。
彼は小さな吐息をついてから、薄く開いた瞳を肩越しに騎士たちに向ける。
「なんだ? 無粋な真似を。せっかくの逢瀬だ。邪魔はしないでもらおうか」
柵とセドリックの身体でがっちりと逃げ道を断たれたまま、目線の先で彼の濡れた唇が素っ気なくそう動くのを、アデルは呆然と見つめていた。
ここで見つかったら、セドリックは先ほどの会話のままに、アデルを『不審な敵』として騎士たちに差し出すだろう。
そうなったら、仮面で顔を隠し通すことはできない。
身元がわかれば不審者と捕らえられることはないだろうが、仮面を着けてパーティーに紛れ込んだのがアデルだと、セドリックにバレてしまう。
しかし……。
騎士たちがバルコニーに踏み入るよりも一瞬早く、セドリックがアデルの身体を覆い隠すように抱き締めた。
「っ……!?」
そして、驚きで息をのみ目を見開くアデルに、更に被さるように顔を寄せ、彼女の可憐な唇に口付けた。
「セドリック王子っ……! あっ……!?」
バタバタと騒音のような足音を立て、バルコニーに駆け込んできた騎士たちが、みな一斉に素っ頓狂な声をあげた。
彼らの目の前では、王太子が仮面で顔を隠した姫君と熱い口付けを交わしている。
セドリックは、腕の中で固まっているアデルの唇に、何度か啄むような接吻を繰り返してから唇を離した。
彼は小さな吐息をついてから、薄く開いた瞳を肩越しに騎士たちに向ける。
「なんだ? 無粋な真似を。せっかくの逢瀬だ。邪魔はしないでもらおうか」
柵とセドリックの身体でがっちりと逃げ道を断たれたまま、目線の先で彼の濡れた唇が素っ気なくそう動くのを、アデルは呆然と見つめていた。
