肩を掴んでいたセドリックの手が仮面に伸ばされるのを感じ、アデルは慌てて自由な方の手で仮面を守りながら、顔を背けようとした。
しかし、セドリックは彼女の手を引っ張り寄せ、一気に距離を縮めてくる。
「あれ。この仮面……確かどこかで……」
セドリックは訝し気に眉を寄せ、仮面を着けたアデルの顔を覗き込んだ。
近すぎる距離にアデルは思わずゴクッと喉を鳴らしながら、セドリックの美しいサファイアの瞳を見つめ返してしまった。
その蒼い目が、何度か目の前で瞬く。
「……驚いた。こんな美しいエメラルド色の瞳を持つ女性が、他にもいたとは」
どこか放心したようなセドリックの言葉で、アデルは自分が見惚れていたのと同じように、彼が自分の瞳を見ていたことを自覚した。
慌てて顔を背けながらも、アデルはセドリックの手から力が緩んだことに気付く。
その隙を逃さず、アデルは今度こそ彼の腕を振り払った。
「あっ……!」
彼女に腕を払われ、一瞬怯んだセドリックが驚いて大きな声をあげる。
その声が窓の向こうの広間にも届いたのか、『王子!?』と呼ぶ声が聞こえてくる。
アデルはハッとして窓の方を振り返った。
いくつもの足音がバルコニーに近付いてくる。
王太子殿下の危機とばかりに、広間に控えていた騎士たちが、バルコニーの窓に手をかけるのが見えた。
しかし、セドリックは彼女の手を引っ張り寄せ、一気に距離を縮めてくる。
「あれ。この仮面……確かどこかで……」
セドリックは訝し気に眉を寄せ、仮面を着けたアデルの顔を覗き込んだ。
近すぎる距離にアデルは思わずゴクッと喉を鳴らしながら、セドリックの美しいサファイアの瞳を見つめ返してしまった。
その蒼い目が、何度か目の前で瞬く。
「……驚いた。こんな美しいエメラルド色の瞳を持つ女性が、他にもいたとは」
どこか放心したようなセドリックの言葉で、アデルは自分が見惚れていたのと同じように、彼が自分の瞳を見ていたことを自覚した。
慌てて顔を背けながらも、アデルはセドリックの手から力が緩んだことに気付く。
その隙を逃さず、アデルは今度こそ彼の腕を振り払った。
「あっ……!」
彼女に腕を払われ、一瞬怯んだセドリックが驚いて大きな声をあげる。
その声が窓の向こうの広間にも届いたのか、『王子!?』と呼ぶ声が聞こえてくる。
アデルはハッとして窓の方を振り返った。
いくつもの足音がバルコニーに近付いてくる。
王太子殿下の危機とばかりに、広間に控えていた騎士たちが、バルコニーの窓に手をかけるのが見えた。
