しかし今は、沈んでいく一方。
その原因はアデルも自分でわかっている。
(私は、このまま騎士を目指していていいのかな)
あの日、制御できなくなった馬の背にしがみつき、アデルは泣きながらセドリックに助けを求めた。
声が枯れるまで、『怖い、助けて』と叫ぶだけ。
自分では何も対処できなかった。
どう悔いても悔やみ切れない。
事故から時間が経ち、セドリックの怪我も回復に向かっている。
以前と同じ訓練一色の日常が戻ってきて、アデルは騎士としての自分を冷静に考えるようになった。
騎士として、不甲斐ない。
無力な自分が情けない。
そうやって自分を責め、セドリックのそばに仕えることを生まれて初めて迷い、自信を失っていたのだ。
(私はどうして騎士になろうと思ったんだっけ……)
剣を持ち始めた時のことを思い出す。
幼い日のアデルには、レプリカでもロングソードは重くて持てなかった。
それでもライアンやセドリックの仲間に入れてもらいたくて、おもちゃのレイピアやダガーを振り回していた。
騎士団への入隊は、先に見習いとして宮廷入りしたライアンを追ってのものだった。
そうして自分も騎士団入りを果たし、剣を振って稽古に励んだ。
瞬く間に実力をつけ、セドリックの稽古の相手もできるようになった。
その原因はアデルも自分でわかっている。
(私は、このまま騎士を目指していていいのかな)
あの日、制御できなくなった馬の背にしがみつき、アデルは泣きながらセドリックに助けを求めた。
声が枯れるまで、『怖い、助けて』と叫ぶだけ。
自分では何も対処できなかった。
どう悔いても悔やみ切れない。
事故から時間が経ち、セドリックの怪我も回復に向かっている。
以前と同じ訓練一色の日常が戻ってきて、アデルは騎士としての自分を冷静に考えるようになった。
騎士として、不甲斐ない。
無力な自分が情けない。
そうやって自分を責め、セドリックのそばに仕えることを生まれて初めて迷い、自信を失っていたのだ。
(私はどうして騎士になろうと思ったんだっけ……)
剣を持ち始めた時のことを思い出す。
幼い日のアデルには、レプリカでもロングソードは重くて持てなかった。
それでもライアンやセドリックの仲間に入れてもらいたくて、おもちゃのレイピアやダガーを振り回していた。
騎士団への入隊は、先に見習いとして宮廷入りしたライアンを追ってのものだった。
そうして自分も騎士団入りを果たし、剣を振って稽古に励んだ。
瞬く間に実力をつけ、セドリックの稽古の相手もできるようになった。
