その腕を捩じり上げるようにして、アデルの手から剣を振り落とす。
同時に、彼女の身体は更に傾いていく。
「きゃあっ!」
「アデル!」
倒れ込むアデルを支えようと、セドリックも自分の剣を放り投げた。
そして、アデルに大きく両腕を伸ばす。
しかし……。
アデルの勢いは治まらず、セドリックは真正面から体当たりされる格好になった。
衝撃を吸収し切れず、彼の身体はアデルを受け止めたまま大きく後ろに反れる。
「うわっ……」
セドリックの小さな悲鳴と同時に二人は地面に崩れ落ち、彼の背中で土埃が舞い上がった。
セドリックの「いてて」という声を聞いて、アデルは咄嗟に固く閉じていた目を恐る恐る開く。
アデルの耳が、セドリックの吐息でくすぐられた。
「アデル……大丈夫? 怪我は?」
「セ、セディ……っ!」
アデルは慌てて顔を上げた。
地面に両手を突いて、それを支えに上体を起こそうとする。
しかし、彼女が地面だと思い手を突いたのは、セドリックの胸だった。
支えとしては安定感がなく、アデルの手はそこからズルッと滑ってしまう。
「ひゃっ……!!」
「うぐっ……」
アデルは再び身体のバランスを崩し、セドリックの胸に思い切り顔を突っ込んでいた。
同時に、彼女の身体は更に傾いていく。
「きゃあっ!」
「アデル!」
倒れ込むアデルを支えようと、セドリックも自分の剣を放り投げた。
そして、アデルに大きく両腕を伸ばす。
しかし……。
アデルの勢いは治まらず、セドリックは真正面から体当たりされる格好になった。
衝撃を吸収し切れず、彼の身体はアデルを受け止めたまま大きく後ろに反れる。
「うわっ……」
セドリックの小さな悲鳴と同時に二人は地面に崩れ落ち、彼の背中で土埃が舞い上がった。
セドリックの「いてて」という声を聞いて、アデルは咄嗟に固く閉じていた目を恐る恐る開く。
アデルの耳が、セドリックの吐息でくすぐられた。
「アデル……大丈夫? 怪我は?」
「セ、セディ……っ!」
アデルは慌てて顔を上げた。
地面に両手を突いて、それを支えに上体を起こそうとする。
しかし、彼女が地面だと思い手を突いたのは、セドリックの胸だった。
支えとしては安定感がなく、アデルの手はそこからズルッと滑ってしまう。
「ひゃっ……!!」
「うぐっ……」
アデルは再び身体のバランスを崩し、セドリックの胸に思い切り顔を突っ込んでいた。
