私は象がいいの。



検索している自分を分かっていながらも
彼女を心配してると分かっていながらも
僕は手を止めることなくマウスを動かし
キーボードを触り、目で文字を追う。

調べれば調べるほど謎が深まり
気づけば外は夜中を迎えていた。

いつもならとっくに寝ている時間
もちろん勉強も課題も全て終わっているが
今日は勉強も課題も何一つと終わっていない

こんなことはインフルエンザになって以来だ
友達でも家族でも恩人のためではなく
顔見知りで今日初めて話した
たった一人の女性のために………

もうやめろ

と神様に言われるかのように
僕の頭に痛みが走る。