「おい!あいつやっぱ可愛くなったよな」
勢いよく僕の方へ来て僕に話しかける剛
驚く理由も分かる。
交通事故にあったと言う理由で1ヶ月も
学校に来なかった 澤田光の以前の面影は無い
僕が知っている澤田光は
丸メガネのロングヘア
クールなお姉さん
女優か何かか?と思う程
透き通っていた女性だったからだ
それに比べて今は
メガネなど付けていなく
ロングヘアではなく前下がりボブ
女優の面影は消えて ……
だめだ今は本当に怪獣にしか見えない。
「おっう」
剛に返す言葉が不自然なのは
僕も自分で分かっていた
「なんだよ!お前今日一緒に登校してただろ!もしやもうゲットしちゃったとか?」
その言葉に苛立ちを感じ
周りが驚くような大声で
「やめてくれよ!俺は…」
『あっ!魚君!さっきぶり〜い』
怪獣だ。
怪獣が僕の方へ来て話しかけてきた。
『魚君声が大きいのも耳のせいかな?
あたし治してあげるから♪』
彼女はそう言ってクスクスと笑い
澤田光の席へ着いた。
それと同時にクラスの皆が僕に視線を向け
疑問に思う顔でコソコソと話す姿が目に移った
もう僕にいつも通りは今日でなくなった。
