バスを降りてからだった
『ねえねえ一緒に学校行こう?』
その言葉に水を指すように僕は
「一人で行きたい」と防御着を着る
『言うても学校までの道は1本!
嫌でも2人で登校だね♪ クラス何組?』
間違いなく怪獣だった
日本語は達者に話せるくせに
日本語への理解力は全くない。
また腕を引きちぎらそうになっては困る
条件をつけて怪獣を宥める
「学校までの道のり一緒に行くのは
今日限り良いとして3歩下がって
それと僕はA組!君みたいな怪獣とは
違って学力に優れた生徒の居るA組だ!」
なるべく一緒には歩きたくない。
いや確信で歩きたくない。
3歩下がれと言った後
彼女に彼女の正体をちゃんと教え
怪獣と人間は違うぞと言ってやった
なんていい気分だ。
クスリと心が笑うのを感じた。
『3歩下がったらいつまで経っても
学校に着かないよぉおおおおお』
馬鹿だ。
本当に馬鹿だ。
いや怪獣だから…
また僕の心はクスリと笑う
『へぇ〜A組なんだ〜?
もうすぐで三学期も終わるって言うのに
君がクラスに居るなんて気づかなかった〜』
ん?待てよ。
彼女は今なんて言った?
違う怪獣は今なんて言った?
君がクラスに居るなんて気づかなかった?
僕の脳が怪獣のセリフを
理解をするのに苦しんでるのを感じた
『てか!こんな美少女に向けて
怪獣って何よ〜おおおおおおお』
怪獣の言葉が耳には入っていたが
先程の混乱のせいでそれ所ではない
