ぼくたちのプライド

 こうして今日という日がだんだん終わりに近づいていく。
 たった数時間しかいなかったのに、まるまる一日ここにいるような感覚になっていった。

「どう?なかなかご飯食べれなかったでしょ?」
「ううん、全然!昨日までと比べたらだいぶマシな方だよ…」
 
 そう、昨日までまともに者も食べれなかった。
 お店に行こうにも、いつあの追手の仲間が紛れているのかもわからないし…。
 森とかに行って動物とか狩ろうにも狩りの方法なんてわからないし…。
 一応、お母さんに食べられる野草の見分け方教えてもらったからなんとか生きて行けたけど。

「そ、そう?ならよかったわ」
「ごはん、おいしかったよ!ありがとう、ウルンちゃん」
「そういってもらえると、私も、作ってくれたこの子たちも嬉しいわ!ね、みんな?」
「おねーさん、ありがとー!」
「いいえ、こっちこそありがとう」
「うわーい、なでられた~」

 またキャッキャと笑いながらどこかへ走り去っていった。

「あの子の名前は教えていなかったわよね。二つ縛りの子がルサ、サイドテールの子がホニよ」
「あの子たちもなにかしらの能力を持ってるの?」
「もちろん。ホニはもこもこしたものを出したりする能力。ルサは角の能力よ。ちなみにだけど、その角は鹿っぽいものなの」

 なんというか、かわいらしい能力だな。

「ホニのもこもこは結構役に立つわよ。冬には暖をとれるし、服にとできたりするし、柔らかいからクッション代わりになったりするの」

 これがその素材で作ったぬいぐるみなのといって、ウルンは私にぬいぐるみを差し出す。
 触ってみると、なるほど…ものすごく触り心地がいい。
 雲のように軽く、それでいてほのかに優しいぬくもりが感じるような…。

「最高の触り心地…」
「ね?」