ぼくたちのプライド

「ねー、ごはんまだー?」

 子供たちがおなかをすかせて、ぶーぶーと言っている。

「ごーはーんー‼‼」
「はい、待ってて!もうすぐできるから!ティパー、トープ、この子たちの相手してくれない?」
「はいよ~」
「はあ?なんでおれがんなことしなきゃならねえんだよ?」

 なんでウルンはトープのことを好きでいるんだろう?
 すごく怖そうな感じがするな…。
 仲良くなれるかすごく不安…。

「トープ、そんぐらいしてやれよ」
 
 シンマがそうなだめると、さっきの態度とは打って変わった行動をとる。

「シンマさんがそう仰るんだったら…」

 渋々といった感じで子供たちの相手をしているトープ。

「トープはね~、シンマ兄を尊敬してるんだよ~。おいらが引くくらいに~」
「ひ、ひくくらい…」
 
 ティパーも意外とグサッということ言うんだな。

「実際見てみ~、結構引くと思うから~」
「てぃぱ!もっとたかいたかい!」
「あいよ~」

 ティパーの念動力で子供が高く宙に浮く。
 それにキャッキャッと喜ぶ子供たち。
 ああ、こういうの本当にいいな~。