着替え終わった私たちはそのままリビングへ向かう。
 ついでに図書室とか調理部屋とか…いろんな部屋の場所も教えてもらった。
 
「思ってた以上に広いんですねここ…」
「このアジト作ったのも、クライム・キッズたちなんだ」
「仲間で協力してここを作ったんですね…。何だか素敵です!」

 私は何も手伝ってないから何もしないでここにいるのは申し訳ない気がするな…。
 なにか手伝えることがあればいいんだけど…。

「まあ、キミはここ最近でショッキングなこといっぱいあったと思うから、何かしようとか思わなくても大丈夫だよ」
「あっ、でも…」
「こっちはそういうキャラじゃないからなんて言ったらいいかわかんないけど、シェーヴルのためにも早く笑顔になれるときが多くなってくれればいい…かな?」
「ありがとうございます」

 その不器用だけど、優しさがあふれる言葉に感謝の気持ちと、自然と笑顔になった。
 孔雀はそんな私を見て、「そうそう、そんな感じ」とでも言いそうな顔で私を見た。