「こっちがキミの部屋だよ」

 孔雀が指を指し言う。
 私の部屋、一番端なんだ…。
 その右隣りがウルンの部屋ね…。
 そして私たちは部屋に入る。
 孔雀は変身しているとはいえ、男女が一つの部屋で二人っきりってなんかまずいような…。

「ああ、男の姿で入ってほしくないとか?じゃあ待ってて。今、女の姿になるから」
「へ?あっ、なんかすみません。孔雀さん…」
「いいよ、そういうオトシゴロなんでしょ?」

 そういうと孔雀の服がふわっと膨らみだす。
 そして、光が孔雀を包み、それから解放されるとさっきまで男性だった孔雀は小柄な女性の姿へと変わった。
 ウルンやティパーの言っていた通り、チラッとしか見えないが肌がきれいだなということがわかった。

「どうしたの?行かないの?」

 声も美声だ。
 その声で歌を歌われたら女の私でさえも聞きほれてしまいそうだ。

「あっはい!」