「ほかのメモリの人たちはどんな感じなんですか?えーっと後の人たちは…」

 たしか、『強欲』と『怠惰』、『憤怒』だったよね‥‥。

「『怠惰』のやつはどうなっているかわからねー。特に何のかかわりも持っていなかったからな。孔雀は何かあったっぽいんだが…。『強欲』のやつは結構気が合ったな…まあ所謂悪友ってやつだ。そんで『憤怒』は…ジジイだ。それもめちゃくちゃ頑固なジジイ。俺たちを見つけては説教ばっかでうるさかったぜ…」

 ふふっ、なんだか本当の家族みたいだな。

「私、その人たちとはあったことないかも…」
「『強欲』…ヘッジ・ホッグっていうやつなんだか、あいつは旅好きな奴でな。今も一人で世界を旅してる。俺も誘われたんだが孔雀のこともあってな、断ったんだ。男同士の約束でまた会おうって約束した」

 男の約束か~…なんかいいな、そういうの。

「憧れちゃうな~」
「ああ、わかるわかる!」
「ねえ、さっきから何の話してんの?」
「「「うわあ~⁉⁉⁉⁉」」」

 孔雀がまた後ろから現れた。
 三人して驚いたものだから周りにいた子供たちの視線がこっちに向く。