「私、もう少し孔雀さんとお話ししたいです!あの…部屋とか教えてくれませんか?」
「あー…」

 二人とも、遠い目をする。
 もしかして…。

「あの、もしかして…部屋どこにあるのか知らないとかというパターンですかね…?」
「いや、わかるっちゃわかるんだが…」
「だったら教えてください!」
「孔雀の部屋は異能力で作られた空間なんだ。そいつのコピー元のところへ行かなくちゃ孔雀の部屋には行けないということになっていてだな…」
「しかもその能力者、ここにはいないのよね…」
「いないって…?」
「ほかのメモリ所持者のところにいるんだ」

 そういうと二人とも顔を真っ青にさせる。
 えっ?そんなに怖い人たちなの?

「『嫉妬』のメモリを持っている奴だ。いっつも『暴食』のメモリ保持者といる」
「私、もうあそこ行くの嫌だわ。千里眼で様子見るのも怖いもん…」
「ああ、わかるわ…。O2Jにいたころあいつらだけはどうも苦手でよ…。『暴食』の奴に限っては俺たちを食おうとするし…。『嫉妬』は『嫉妬』でおっかねえ…」