ぼくたちのプライド

「むしろこっちが憎んでるっつうの…」

 孔雀がぼそっと言う。

「珍しい、孔雀が愚痴るなんて」
「そりゃ愚痴りたくもなるよな、こいつが一番ひどい目に合ってるからさ」
「よけいなこと言わないでくれる?」

 孔雀はシンマを殴る準備をひっそりしている。
 それを感じたのか、シンマは孔雀をなだめるように言った。

「この機会に言っておいた方がいいと思ってな、みんなにも話しておいた方がいいだろう」
「そうよ、孔雀ったらいっつも自分の事を話さないんだからたまには私たちのことを信じて少しくらい話してもいいんじゃない?」
「…そうだね、こっちも能力借りている身だし…。ほんの少しくらいなら話せるかな」
「能力借りてるって…それが孔雀さんの能力ですか?」

 それがお母さんが孔雀を頼れといった理由なのかな?

「こいつはちょっと俺たち七つの大罪メモリのなかでも特殊だからな」
「えっ!?孔雀って七つの大罪のメモリ持ってたのね…。初めて知ったわ!」
「ウルン、知らなかったのかよ!?むしろそっちの方が驚いたわ!」
「だって、孔雀ったら本当に自分の事話さないから…ただクライム・キッズのなかでも激ツヨな存在なのかと…」