おかしい。とてもおかしい。何故僕以外の人間がこの体育館に居ないんだ…
パニックになる余地もなかった。疑問が多過ぎたのである。一つ目の疑問として、あれだけの揺れがあったのに、停電していないのである。二つ目は、この建物の、どこも揺れによる被害がないこと。三つ目は、自分以外、誰も居ないということ。
何か不吉な予感を悟った僕は、この体育館を探索することに決める。