それから暫くして、あたりは静寂で静まり返った。暫く呆然としていた僕は、あの一言を未だ理解出来ずにいたのだった。想定外という幅を明らかに超えてしまっていたからである。こういう状況になると、僕は殺し合いをさせるとか、殺しに来るという事を連想させるのだが、もはや訳が分からない。しかし、発想を変えてみれば、殺せば終わりなのだ。いや、冷静になるべきだ。殺人という罪は重すぎる。この状況を打開する策は無いことはない。だが、それは確信があるとは言えない。もはやそれは、分かり切っている事だった。