まぁ、今は深く考えても仕方がない。いつ、どこから、誰が襲いかかってきても、おかしくない状況なのだ。急かすように、歩を進ませる。そして、体育館の照明室に来ていた。そう、きた瞬間…
そこには、誰の物か分からない、大量の血が滴っている、切断された手が机に、まるで忘れ物のように置いてあった。
そして手を見つけ瞬間、耳鳴りのような音が、体育館内にこだました。
「…あー…あー…マイクテスト…」
という音声が聞こえていた。
「えー…聞こえてますかねー?…神城中学の生き残りの皆さん…」
え?…い、生き残り?という困惑の時間さえも与えてくれないように、次々に音声は流れている。
「君達には、今から…」
ゴクリと唾を呑んだ。もう覚悟は出来ている。殺し合いでも、なんでも起こる覚悟はできたいたのだ。しかし、その音声からは、想像のつかないような、衝撃の一言が発された。
「僕を殺しに来てもらいます。ククク…ハハハハハ!!!!!!!!!」
第二章完