老人は少年の手を握り返して言いました。 「ここに居なさい。毎日君と食事をして、温かい話をしたい」 少年は泣きました。 だけどしっかりと強く頷きました。 「ありがとう、ありがとう」 この小さな旅人と老人は、今日から家族になるのです。 それは二人がそれぞれに求めていたものでした。